Beginner's Guide

はじめてのあいみょん入門ガイド

「マリーゴールド」や「ハルノヒ」で知られるあいみょん。ストレートな歌詞とハスキーな歌声で幅広い世代を惹きつけてきたシンガーソングライターの魅力を、はじめて聴く人向けに一曲ずつ紐解いていく。

あいみょん読了目安 5分

Introduction

はじめに

あいみょんは兵庫県西宮市出身のシンガーソングライターで、中学生の頃から作詞作曲を始め、独学のアコースティックギターを携えて2015年にインディーズデビューした。2016年のメジャーデビュー以降、ドラマや映画とのタイアップ曲を数多く手掛けながら、フルアルバムやアリーナツアーを重ね、2025年には活動10周年を迎えている。派手な音数に頼らず、シンプルなコード進行と独特な譜割りの歌いまわしで、恋愛や日常のささやかな感情をストレートな言葉で描く。そのため初めて聴く人でも、フォークソングやJ-POPに慣れ親しんできた人ほどすんなりと世界観に入りやすいのが特徴だ。以下では、代表曲から入り、アルバム、タイアップ曲、近作へと聴き進めるための道筋を紹介する。

01

あいみょんとはどんなアーティストか

音楽好きな祖母と音響関係の仕事をしていた父の影響で幼少期から音楽に親しみ、中学生の頃から作詞作曲を始めたというあいみょん。高校卒業後にYouTubeへ投稿した弾き語り動画が事務所の目に留まり、2015年にタワーレコード限定シングルでインディーズデビューを果たした。2016年のメジャーデビュー後は、素朴なアコースティックサウンドを軸にしながらも、曲ごとにフォーク、ポップス、ファンクと少しずつ違う表情を見せてきた。歌詞は男性目線で書かれるものも多く、直接的で飾らない言葉選びが特徴で、恋愛の喜びや切なさ、日常の中の小さな感情を丁寧にすくい取る作風は、10代から40代以上まで幅広い世代に支持されている。

聴くポイント

  • — シンプルなコード進行と独特な譜割りの歌いまわし
  • — 男性目線を含む直接的で飾らない歌詞
  • — ハスキーで中性的な歌声

こんな人におすすめ

  • — あいみょんの人物像やルーツから知りたい人

ネクストステップ

まずは代表曲から聴き始めるのがおすすめ。

02

最初の一曲には「マリーゴールド」か「ハルノヒ」を

初めて聴くなら、まずは代表曲である「マリーゴールド」から入るのが王道だ。2018年発売のこのシングルは特定のドラマや映画とのタイアップを持たずに発表されたが、口ずさみやすいサビとノスタルジックな夏の情景を描く歌詞が支持を広げ、同年のNHK紅白歌合戦での初出場曲にもなった、あいみょんの名を全国区にした一曲である。もう一方の入口としておすすめなのが2019年発売の「ハルノヒ」。アニメ映画「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン~失われたひろし~」の主題歌として書き下ろされ、期間限定でテレビアニメ「クレヨンしんちゃん」のエンディングテーマにも使われた。家族への愛情を春の情景に重ねた歌詞は、アニメファンでなくても素直に胸に響く仕上がりで、タイアップ曲としての完成度の高さを味わえる一曲だ。この2曲を聴き比べるだけでも、あいみょんの音楽性の幅がつかめるはずである。

聴くポイント

  • — 「マリーゴールド」のノスタルジックな情景描写とサビの強さ
  • — 「ハルノヒ」の家族愛を描いたタイアップ曲としての完成度

こんな人におすすめ

  • — まず代表曲から入りたい人
  • — アニメやタイアップ曲から興味を持った人

ネクストステップ

気に入ったら、それぞれが収録されたアルバムへ進むとよい。

03

最初のアルバムなら「青春のエキサイトメント」から

アルバム単位でじっくり聴きたいなら、2017年発売の1stフルアルバム「青春のエキサイトメント」がおすすめだ。メジャーデビュー後間もない時期の勢いと初期衝動が詰まった一枚で、シングル曲に加えて弾き語りに近いシンプルな編成の楽曲も多く収められており、あいみょんの音楽の原点となるサウンドを味わえる。もう少し円熟した作風から入りたい場合は、2019年の2ndアルバム「瞬間的シックスセンス」や、2020年の3rdアルバム「おいしいパスタがあると聞いて」も選択肢になる。特に「おいしいパスタがあると聞いて」は、代表曲「マリーゴールド」のアコースティック弾き語りバージョンなどを含む特典スタジオライブ音源が話題となった作品で、ライブ感のある一面にも触れられる。

聴くポイント

  • — 初期衝動が詰まったシンプルなバンドサウンド
  • — 弾き語りに近い楽曲構成

こんな人におすすめ

  • — 1枚を通してじっくり聴きたい人

ネクストステップ

収録曲の中からタイアップ曲を辿ると、次の広がりが見えてくる。

04

ドラマや映画の主題歌から広がる世界

あいみょんはデビュー以来、数多くのドラマや映画の主題歌を手掛けてきた。2019年発売の「空の青さを知る人よ」は同名アニメ映画の主題歌で、劇中人物の視点に立って歌詞を書き下ろすなど、物語に寄り添った作詞が特徴だ。2020年の「裸の心」はTBS系ドラマ「私の家政夫ナギサさん」の主題歌で、恋に臆病な人の背中をそっと押すような応援ソングに仕上がっている。2023年の「愛の花」はNHK連続テレビ小説「らんまん」の主題歌として書かれ、朝の時間帯に親しまれる柔らかな響きを持つ。これらのタイアップ曲は、作品の世界観を踏まえながらも、あいみょん自身の言葉で普遍的な感情を描き出しているのが共通点で、それぞれの作品を知らなくても単独の楽曲として楽しめる。

聴くポイント

  • — 物語や登場人物の視点に寄り添った作詞
  • — タイアップ作品を知らなくても楽しめる普遍性

こんな人におすすめ

  • — ドラマや映画の主題歌から入りたい人

ネクストステップ

タイアップ曲に慣れてきたら、近年のアルバムで現在の作風を確認するとよい。

05

近作にも注目、「猫にジェラシー」で現在地を知る

2024年発売の5thフルアルバム「猫にジェラシー」は、前作から約2年ぶりとなる作品で、企業タイアップ曲やドラマ主題歌としてリリースされたシングルも収録されている。デビュー当初のシンプルな弾き語りスタイルから、より幅広いアレンジを取り入れた楽曲まで並び、長く活動を続けてきたあいみょんの現在地を確認できる一枚だ。2025年には「19番目のカルテ」主題歌「いちについて」や、10周年イヤーに向けたシングル「ビーナスベルト」などをリリースしており、精力的な作品発表は現在も続いている。代表曲から入って世界観に馴染んだ後は、こうした近作を聴くことで、あいみょんが今どんな音楽を作っているのかを追いかけることができる。

聴くポイント

  • — 幅広いアレンジを取り入れた近年の作風
  • — デビュー当初からの変化と一貫性

こんな人におすすめ

  • — 最新の活動まで追いかけたい人

ネクストステップ

気になった曲から公式サイトのディスコグラフィーで周辺曲を辿るのもおすすめ。

06

あいみょんの魅力とは

あいみょんの魅力は、派手な技巧に頼らず、シンプルな言葉と身近な情景で誰もが経験しうる感情を描き出す率直さにある。恋愛ソングであってもタイアップ曲であっても、その根底には作品や状況を借りて自身の言葉で語ろうとする姿勢が一貫しており、それが世代を超えて聴かれ続ける理由になっている。代表曲から聴き始め、アルバムでじっくりと音楽性に触れ、タイアップ曲で物語との結びつきを味わい、近作で現在の活動を確認する。この順番で聴き進めれば、あいみょんというアーティストの全体像を無理なくつかめるはずだ。

こんな人におすすめ

  • — あいみょんの魅力を総合的に理解したい人

ネクストステップ

気に入った曲のライブ映像やインタビューも合わせてチェックすると、より深く楽しめる。

Choose Your Route

あなたの好みから選ぶ

切ないラブソングが好きな人

夏の情景や恋の機微を描いた楽曲を中心に聴きたい人向けのルート。

マリーゴールド

あいみょんの代表曲で、ノスタルジックな夏の恋愛模様を描く一曲。

裸の心

恋に臆病な気持ちを応援するように描いた一曲。

家族や日常の温かさを描いた曲が好きな人

身近な人間関係や日常の情景を描いた楽曲を中心に聴きたい人向けのルート。

ハルノヒ

家族への愛情を春の情景に重ねたタイアップ曲。

愛の花

朝の時間帯に親しまれる柔らかな響きを持つ一曲。

アルバム単位でじっくり聴きたい人

シングルだけでなくアルバム全体の流れを楽しみたい人向けのルート。

青春のエキサイトメント

初期衝動の詰まった1stフルアルバム。

猫にジェラシー

近年の幅広いアレンジを確認できる5thフルアルバム。

Career Flow

キャリアの流れ

あいみょんのキャリアは、インディーズ期からメジャーデビュー、全国的なヒットを経て、現在まで一貫して精力的なリリースとツアーを重ねてきた歩みとして整理できる。

  1. インディーズ期(2015年)

    高校卒業後にYouTubeへ投稿した動画がきっかけとなり、タワーレコード限定シングル「貴方解剖純愛歌~死ね~」でデビュー。同年にミニアルバム「tamago」「憎まれっ子世に憚る」を発表した。

    貴方解剖純愛歌~死ね~
    tamago
    憎まれっ子世に憚る
  2. メジャーデビュー期(2016〜2017年)

    2016年11月にシングル「生きていたんだよな」でunBORDEよりメジャーデビュー。2017年には「愛を伝えたいだとか」「君はロックを聴かない」を経て、1stフルアルバム「青春のエキサイトメント」を発表した。

    生きていたんだよな
    愛を伝えたいだとか
    君はロックを聴かない
    青春のエキサイトメント
  3. 飛躍期(2018〜2019年)

    2018年発売の「マリーゴールド」が大ヒットし、NHK紅白歌合戦に初出場。2019年には2ndアルバム「瞬間的シックスセンス」と日本武道館公演を実現し、Billboard JAPANの年間TOPアーティストにも選ばれた。

    マリーゴールド
    ハルノヒ
    瞬間的シックスセンス
  4. 成熟期(2020〜2022年)

    2020年に3rdアルバム「おいしいパスタがあると聞いて」、2022年に4thアルバム「瞳へ落ちるよレコード」を発表。ドラマ主題歌「裸の心」など、タイアップ曲を通じて活動の幅を広げた。

    おいしいパスタがあると聞いて
    裸の心
    瞳へ落ちるよレコード
  5. 現在(2023年〜)

    NHK連続テレビ小説「らんまん」主題歌「愛の花」や、5thアルバム「猫にジェラシー」を発表。2025年にはメジャーデビュー10周年を迎え、精力的なリリースを続けている。

    愛の花
    猫にジェラシー
    ビーナスベルト
    いちについて

Conclusion

次の一曲へ

デビューから10年近くにわたり、あいみょんはシンプルな言葉と身近な情景で聴き手の感情に寄り添う楽曲を作り続けてきた。代表曲から入り、アルバムやタイアップ曲、近作へと聴き進めることで、その一貫した魅力と少しずつ変化してきた音楽性の両方を味わうことができるはずだ。

参考情報

  1. あいみょん — Wikipedia
  2. あいみょん プロフィール — Warner Music Japan
  3. BIOGRAPHY|あいみょん OFFICIAL SITE — あいみょん OFFICIAL SITE
  4. あいみょんのプロフィールを紹介!本名や魅力・代表曲も|エンタメクロス — エンタメクロス
  5. あいみょんが使っているギターとマイク、ストラップ、アンプなど使用機材を紹介 — penguincafe.jp
  6. マリーゴールド (あいみょんの曲) — Wikipedia
  7. ハルノヒ — Wikipedia
  8. あいみょん、「ハルノヒ」などタイアップソングの歌詞に隠された巧みなテクニックを探る — Real Sound
  9. あいみょんが歌う主題歌を一覧で紹介! ドラマ・アニメ映画に採用された曲は? — マイナビニュース